陽光が歌うように

風が微笑むように

私はあなたと共にいる

今、この時を、あなたと過ごしている

　

たった一つの願いを叶えるために

優しい　暖かい　そして

切ない思いを両手に抱えて

私はあなたを見つめている

「私たちの関係、変わるかしら？」

そう言った私の言葉の裏側を、あなたは感じ取るかのように微笑む。

　

あの日、あの時、さざめく波間に消える泡のように儚い私の希望。

それを拾い上げるようにあなたは私の手を取った。

訪れるはずのない"その時"を、私は確かに感じた。

　

「もう変わっている」

それは、あなたがくれた私へのメッセージ。

　

それは不確かだけれど、目には見えないものだけど、ちゃんとそこにある。

あなたを見詰めた時に、私が見詰めた時に、それはちゃんと二人の間に。

当たり前のようにずっとあったはずなのに、私は気付かなかった。

そして、それにあなたも気付かなかった。

　

つながれた手のぬくもりを

交わされた言葉の意味を

見詰め合った時の流れを

誰にも真似の出来ない真実なのだと

導き出された答えが二人同じなのだと

あなたの微笑みに見える未来を

私の微笑みにある隠された決意を

変わることのない答えなのだと

　

―――信じさせて。

偽りの過去を消して、新しい運命を築いて、私は歩いていく。

あなたの腕にそっと抱かれながら。

　

それが私の選択。

そして、あなたの選択。

　

陽光が歌うように、風が微笑むように、私はあなたと共にいる。

今、この時を、あなたと過ごしている。

たった一つの願いを叶えるために、優しい、暖かい、そして、切ない思いを両手に抱えて、私はあなたを見つめている。

　

それが、私たちの選択だから。

　

END

幸せに微笑むエンジェル姐さんを書いてみたかったので、やっちまいました。
ポエム第２弾です(爆)
もし、二人が最終回で違う選択をしたら…こうなってたかな？と。
いやはや、まったく独断と偏見の突っ走りですな(汗)
でも…エンジェル姐さんが好きなんで、幸せになって欲しかったんです。
もしくは、あの"選択"の後に展開した別の話、でもいいんですけどね。笑。

あ、最終回まで見てない人には分からないですね。すんません。

2003/5/9　『THE BIG-O／We chose one answer／ROGER&ANGEL』　by.きめら