BEN&MATT Boys don't cry

 

いつからだろう、どちらからだったろう…もうそんなことはどうだっていい様に思えた。
いつだっておまえは俺の傍に居たし、俺はおまえの傍に居た。
それこそ当たり前のように、ずっとずっと昔から、20年近く経ってしまった記憶を辿っても覚えている。
こうして目を閉じれば、その頃のことがまざまざと描き出せる。

いつからだろう、俺たちが変わってしまったのは。

いや、何一つ変わっちゃいない。
俺やおまえを取り巻く環境は少しずつ少しずつ移り変わって、季節がその吐息の色を変えていくぐらい当たり前のように。
でも、俺たちの何かが大きく変わったなんて事は、決してありえないんだ。
ただ少し、俺たちの周りが変わっただけで。

年を重ねて、否が応でも大人になって、俺たちは互いをいつまでも「親友」だと思い続けた。
それは変わるはずのない真実だった。
本当に。

ただ、少しだけずれ始めた何かが、俺たちに距離を与えた。
それはほんの少しだけの、単なるお休みで、神様がくれたプレゼントみたいなもので…冷静になれる時間が手に入っただけで。

それでも俺たちの何かが変わるわけはなく、ただいつも、今までみたいに肩を組んで、飲みながら歌って、時には馬鹿みたいに騒いで。
朝起きてから襲ってくる頭痛とほんのちょっとの反省と後悔を繰り返して、それから互いに苦笑いを浮かべて、神様への言い訳みたいに震える声で「おはよう」と言うだけ。

いつまで経ってもガキみたいだと笑い合えて。

でも、気が付けば、同じ場所にある違う階段を俺たちは登り始めていた。
おまえは右で、俺は左で、平行してるのかと思えば、誰も気付かないほど微妙な開きが出発点から見えない遠い先まで続いてて。
それにはっと気付いてみれば、すでに二人の手は、指先すら触れられないほど離れていた、なんてことになりそうで。

ちょっとだけそんなことを思いついて、怖くなった。

でも、俺たちはまだお互いの顔をしっかりと見合える。
手を伸ばせば力強いハイタッチも、子供の頃からは想像できないほど大きくなった手を合わせることも出来るんだ。
緩やかに蛇行しながら続く道を、時折交差させながら、俺たちは歩き続けているんだ。
変わったのは回りで、俺たちは相変わらずで。

今までも、これからも、何一つ変わることなく笑い合えるのだと、言葉にしなくたって互いに分かっている。

だって、そうだろう?
俺とおまえは、何も変わっちゃいないんだから。

 


2004/02/02

タイトルは私の大好きな女優、ドリュー・バリモア主演の映画ですが…まったく内容と関係ありません。

今回はマット&ベンです!!
さて、どちらの独白なのでしょうかね(笑)
最初は「ドグマ」で書こうと思ってたんだけど、なぜか俳優たちの方に流れてしまいました。
…やっぱりこの人たち、好きだぁ〜ッ!<落ち着けヨ

彼らには幾つ年をとっても、変わらずに仲イイ親友同士でいて欲しいものです。本当に。

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